66回目の呼吸のお話と、67回目のロングトーンのお話は、歌にもつながるお話で、とくに興味深かったです。
ちょうど先日、ヴォーカルの生徒さんのレッスンで、うまい歌手の方や、こうなりたいなと思う歌手の方のブレス(呼吸)に注目して、歌詞を書いた紙に、ブレスの大きさと場所を書きこんでみることをおすすめしたところでした。
大きなブレス、中くらいのブレス、小さな短いブレスと、3種類くらいにわけて、Vのマークを書き込んでいくと、その歌手の方がどんなふうに息を吸い、どこまでを音楽的なまとまりとして、句読点をうっているのかがよく理解できるようになります。
息が苦しくなったから吸っているのではなく、音楽的な意味を持たせるために、あえて短いブレスをしているところがたくさんあると思います。
クラシックだと、スラーなどの記号で、音楽的な句読点が楽譜に指示されていることが多いのですが、ジャズだと、譜面をみただけではどこに音楽的な句読点があるのかはわかりにくく、演奏する側に委ねられているので、熟練した演奏者の方が実際に出している音だけではなく、どこでブレスをしているかに注目して、その身体感覚を自分のなかにしみこませていくことが、とてもいい勉強になると思います。
動画の詳細欄には、原文の和訳もはりつけてくださっています。
ご興味のある方はぜひみてみてください。